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梅錦山川㈱社員によるブログです。
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2026.06.12 (Fri)
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Updated   
2010.01.11 (Mon)
(ネタバレあり)

今日紹介するのはこれ。

日本映画界の巨匠、黒澤明監督の作品です。

闇市を支配する肺病のヤクザ(三船敏郎さん)と、彼を診察する酔いどれ医師(志村喬さん)のぶつかり合いを通じて、戦後日本の風俗を描いた作品です。

この作品、志村喬さん演じる主人公の町医者がタイトルのとおり、とんでもない酔いどれです(笑)
往診の途中に居酒屋で一杯、うちでは医療用アルコールをお茶で割って飲むという、今では考えられない、とんでもない医者です(笑)

しかしそこは黒沢映画の主人公だけあって、本当は心優しい人物として描かれてます。
他人の子供を叱り、ヤクザの体を本気で心配する魅力的な男性です。
町の住民と本気で向かい合い、相手のことを本気で考えてます。
うまくいかない時もあります。
そのストレスから酒を痛飲してるんだと思います(笑)
地域のコミュニティが希薄になった今、こういう人に会ってみたい、そんな人物です(笑)

三船敏郎さん演じる肺病のヤクザも、何かトラブルがあるたび居酒屋で酒を要求してます。
この映画の中での「お酒」は精神的苦痛から逃げるためのアイテムとして描かれてます(苦笑)

今日は「成人の日」です。これからお酒を飲める新成人の皆さん、お酒は楽しく美味しく飲んで下さい(笑)

さて、黒澤監督・三船敏郎コンビの出発点となったこの作品ですが、なかなか面白いです♪
これが主役デビューとは思えない三船さんの迫力、存在感が光ってます(汗)

それとやっぱり黒澤監督の映像表現は見事です。
この映画も見終わったあと忘れられないシーンがいくつかありますが、黒澤監督って中途半端な事が嫌いな性格だったようで、このことが映像や演出にもよく表れてます。
「太陽」ならギラギラしたもの、「雨」なら突き刺さるようなもの。この作品でも暗い場面はとことん暗く、明るい場面はとことん明るく撮ってます。その「光」と「影」のコントラストを強調することで忘れられないシーンが出来上がるんだそうです。
この映画のクライマックスでも、死に際の三船敏郎さんが暗い部屋からなんとかこじ開けたドアからパァーっと太陽の光が入り、明るいバルコニーで死ぬシーンが強烈に残ります。

黒澤監督の映像表現についてはまた今度書かせてもらうとして、
この作品、酔いどれ医師が最後、病気を克服した女学生に対して言うセリフが耳に残りました。

「人間に一番必要な薬は理性だよ」

なるほど。この町医者、今後はお酒を控えるのでしょうか。。。

★今日の映画:
「酔いどれ天使」(1948年・日本)…監督/黒澤明、キャスト/志村喬、三船敏郎ほか
★今日のお供:
「酒一筋」…黒澤映画のようにドスンとくる男酒。純米吟醸原酒。2009お燗酒コンテストで金賞を受賞しました!成人を迎え、人生最初に飲む日本酒はコレで決まり!

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